
- 出版社/メーカー: TCエンタテインメント
- 発売日: 2017/03/29
- メディア: DVD
- この商品を含むブログ (6件) を見る
今年引っ越した先の家がJCOMに加入してまして(このへんよく分かってない)、私もある程度までは無料視聴できる番組が多くてありがたく使っているのですが、一番気に入っているのがオンデマンドで過去のドラマを有料レンタルして一気見するという遊び。
レンタルショップで借りたり、他のネットレンタルするよりも格安なのだ。
さらに、平行してAmazonprimeにも加入しているので、そっちでも映画やドラマを見ている。
最近視聴したのは、リバース、Nのために、アンナチュラル、孤独のグルメ、結婚できない男、私結婚できないんじゃなくてしないんです、おっさんずラブ、震える牛、逃げるは恥だが役に立つ・・・めっちゃ見とるな。
何故だろう、放送中は週一で話が進むという状況にヤキモキするせいか、あまり真面目に毎週ドラマを見ようという気になったことがないんだけど、気が向いた時に何話も続けてみたり、もしくは一日一話くらいに留めてご飯中に見たりする時間がわりと癒やしだったりする。
あと放送後に口コミを参考にして見るものを決めているので基本ハズレがないのも嬉しいところ。
演出、脚本の重要性について
映画然り、あまり誰が監督か!演出か!脚本か!みたいなことって真剣に気にしたことがなかったんだけど、ドラマに関しては面白いと思ったもの、薦めてもらったものは演出家と脚本家が高確率で一致していることが判明した。
いや、売れっ子だから確率としては珍しいことでもなんでもないだろうけど、発見した時にちょっと嬉しかった。
私が最近見たドラマのラインナップを見ていただければわかるとおり、
・演出家=塚原あゆ子(Nのために、リバース、アンナチュラル、私結婚できないんじゃなくてしないんです)
・脚本家=奥寺佐渡子(Nのために、リバース)←映画だと「八日目の蝉」もこの方の作品のようだ。好き!
・脚本家=野木亜紀子(逃げるは恥だが役に立つ、アンナチュラル)
放映中のコーヒーが冷めないうちにも塚原あゆ子さんと奥寺佐渡子さんがタッグを組んでいるみたいだから、終わる前に見に行こうかな~~!
最近石田ゆり子さんにもハマってるし・・・(ゆりゆりのインスタを見るためだけにアカウント作ったわし)。
逃げ恥は何故あんなにも人気だったのか
見てきた中ではリバースが一番面白かった私だが、これはやはり原作・湊かなえも大きいんだろな~と思う。
藤原竜也もよかったし(笑)
でも放送時の世間の騒ぎ様を思い起こすに、一番人気だったのはやはり逃げ恥な気がする。
口コミによると、ガッキーが可愛いのはもちろんのこと、現代社会(主に女性)が抱えがちな問題にフォーカスしていて、そういう面でも共感を持つ人が多かったというようなことを書いてあった。
確かにこのドラマの中には、
夫婦共働き及び家事分担問題や、シングルマザーの貧困、高齢独身女性の生き方、年の差カップル、帰国子女、同性愛etc...
これらのテーマがふんだんに盛り込まれている。
しかし私としては、盛り込みすぎで逆にスルーしてしまうのでは?というのが率直な感想。
漫画なら自分のペースで読むし、読み返すということも容易にできるから大テーマである「偽装結婚」のもとに色んな社会問題を盛り込んでもいいと思うんだけど、これを全11話のドラマでやってしまうとお腹いっぱい感を感じてしまうのだ。
実際、共働きや家事分担は最後の2話くらいで詰め込んでたし、シングルマザーの友達やっさんの話もいまいち心に響かない、同性愛者の沼田さんの話もちょびちょび仄めかされているものの、最後にネットで知り合ったゆりちゃんの部下(彼は最終話で突然カミングアウトした)と顔合わせして軽ーくめでたしめでたしって感じだった。
あとこれは大問題だと思うけど、特に津崎さんとみくりのやりとりが一個も心に響かなかった(笑)
パロディも寒いし・・・。
みくりが何度も自分に言う「小賢しい」って言葉も好きじゃなかった。
偽装結婚ていうのもちょっと非現実的すぎるし(それなら正々堂々と事実婚にして、その偏見と闘う話にした方が他のテーマとも合っていた気がする)、ガッキーの可愛さが見所なんだろうけど、私、ガッキーそんなに好きじゃないし。
ニコラ&セブンティーン世代である私は、ガッキーが専属モデルをしていた頃のことも存じている。
北川景子や水原希子、榮倉奈々とかね!今をときめく女優&モデルさんが沢山セブンティーンに出ていたのよ(ニコラはガッキーくらいかな?)。
その当時のガッキーの印象が強すぎて、今のキラキラした清純派ガッキーについて行けないのだ。
彼女はボーイッシュで着飾らない感じの、どちらかと言うとどこにでもいる純朴な雰囲気の子だった記憶があるので。
まあそれはいいや・・・(笑)
あ、でも星野源は好きですね。あの人の演技は面白い。
ずっと遠くへ行けるのよ
唯一いいなと思ったのは、みくりの叔母である高齢独身女性のゆりちゃんの生き様くらいかな。
彼女の台詞はとても良かった。
人それぞれ生き方は自由なはずなのに、人生を選ぶことはできても、やはり社会的な風潮が勝手に彼女に”高齢独身女性”というレッテルを押しつけてるんだよね。
生き方が少数派であればあるほど周りが勝手にその人自身を判断してしまうから、レッテルを貼られた人はそれと闘わざるを得なくなるんだ。
自分で納得して選んだことだったとしても、偏見に晒されれば晒されるほど本人もそれを気にしないではいられなくなる(←そんな感じでいると、さらに「ほらやっぱり現状に満足してないんでしょ?本当はこうなりたいんでしょ?」と一般的なモデルを押しつけられたりもする)。
何故あなた(世間)と同じではないからと、それだけの理由でこんなにも後ろめたくて窮屈で寂しい思いをしなきゃならないんだろうって思う。
それはもうどうしようもなく、不可抗力なんだ。
特に好きだった台詞は、ゆりちゃんが風見鶏(年下イケメン)を乗せて、気を遣って遠回りをしつつ自車で家に帰っている時、
ゆ「今の若い子って車持たないわよね?」
風「車がなくても電車やバスでどこにでも行けますから」
ゆ「そうね、でもね、(車があると)あなたが思っているよりもずっと遠くへ行けるのよ」
しびれる・・・・。
これこそが、第1話で風見鶏が結婚したいと言う彼女に対して放った「結婚にメリットがあると思えない。君は、無くても困らないものをわざわざ買う?」という台詞への答えでもあるかもしれないと思った。
メリット・デメリットで物事を取捨選択していたら、身動きが出来なくなることが人生にはたくさんあるかもしれない。
必要じゃないからいらないと敬遠していたものの中に、新たな喜びがあることを知れるかもしれない。
それってすごく素敵なことだよね。
この台詞、このシーンがあっただけで、今更ながら逃げ恥を見てよかったな~と思えたのだ。
ドラマを貪る生活は続く・・・
最近のテレビって面白くない。
と思い込んでいたけど全くそんなことはなく、ドラマの中だけでも良作がこんなに沢山あるんだと知れて嬉しく思う(もちろんつまらないのもあるだろうけど)。
今はprimeでレディ・ジョーカーというドラマを見ているけど、うんうん、これも面白そうです。
グリコ・森永事件から着想を得ていて、ストーリーが大企業の社長が攫われるところから始まるんだけど、犯人グループ・大企業・警察とのやりとりがこの先どうなっていくのかわくわく気になるところ。
他にも何か面白いドラマないかな~~とこれからも探っていく所存です。