眠れぬ夜に考える・・・

正月、K氏が私の実家に挨拶に来た。

姉も昨年彼氏を両親に紹介していたので、それに便乗して今かな?今でしょ!の勢いで遂行した。

彼も、初対面で突然「結婚します」と言って両親を驚かせるのは忍びないから先に一度は会っておきたいと言っていたので、色んな意味でちょうど良かったと思う。


私もまた、過去にK氏のご両親の結婚記念日の食事会に参加させてもらったことがある。

その時ひしひしと感じたのは、両親とも息子たちが大切で、それでいて息子たちを信頼していて余計な口を挟まず全面的に自由にさせながら育ててきたんだろうなということ。

そして同じように息子たちも両親を大切にしている。


何にも縛られず、干渉されず、それでいて大切に育てられたK氏は、根っから実直な頑張り屋だ。

私が彼を好きになった理由の一つで、心身ともに我慢強いというところがある。

嫌なことがあっても、荒れたり病んだりせずに自分の中でグッと堪えることができる。

そしてちゃんと別のことで発散する術を持っている。

単純なことかもしれないけど、これって一緒にいる人としてはすごく大切な要素だと思うんだ。


一方で自分のことはどうだろうかと思う。

私の両親は、根は良い人だと思うけどそこそこ困ったところもある人たちだ。


私は子供の頃から父が苦手だった。

若くして結婚したからなのか、父からあまり“父親”らしさを感じたことがなかったのだ。

今となっては、父は男兄弟の中で育ったし、女子供の扱い方がわからなかったのかもしれないなと理解を示せるのだけど、当時の私としては自分はあまり父に好かれていないんじゃないかと思うこともあったので寂しかった。

それから父に関しては、祖父母が入信している新興宗教について見てみぬふりを貫き続けているところにも不信感を抱いている。

宗教関係での人付き合いは母に任せ切りだし、姉と私が結婚を考え始めたところでその宗教について深く考えることもなく何の責任も取ってくれないのに除籍することは今のところ許してくれていない。


また、私は母のことは大好きなのだけれど、母は疑うことを知らず、他人の言うことを信じすぎるところがある。

一番困っているのは、マルチにハマってお金を注ぎ込んでいることだ。

金融機関に借金するほどではないけど、恥ずかしながら私が貸したお金は1円も返ってこなかったし、私と姉の奨学金の一部も商品を買うのに使っていたと思う(もちろんその分もちょろまかされている)。


こんな感じで、なかなか難がある両親なのだ。

K氏にはいろんな事情を包み隠さず話している。

だから、私が両親のことが大切ではあるけれど、必要以上に実家に近づきたがらないことは理解してくれていると思う。

その上で、正月の挨拶の後に云われたのだ。

「ご両親はすごくいい人達だったね。abomiは両親にもう少し優しくしてもいいんじゃない? 普段からあまり家族のことをよく言わないよね」と。


その時は単純に反省した。

私は確かに照れ隠しもあって自分の身内のことを他人に話す時にあまり良く言わない自覚があったので。

心の中では好きだし大切なんだけど、だからといって人に話す時に身内を褒めそやすのはおかしいだろうと思っているから、無意識にそうなってしまうのだ。


私は、反省した後に、

「うちの両親はそりゃ根はいい人たちだけど、困ったところもある。一度会っただけではわからないよ」

と答えた。

すると彼は、

「それは正論だ。俺も、大して親しくない人に【Kくんは変わってるね】とか言われると本当に腹が立つ。何も知らないくせに、と思う」

と言った。

私が言いたいこととは少々ズレた気もするが、よく知らないのに相手がどういう人かを判断してしまうのは、知っている側や本人からすれば不快な場合があるということには同意してくれたようだった。


とは言え、良くない癖だなあと思う。

誰にでも否定的なニュアンスを込めて親の話をするわけではないし、K氏だからそういう話をするのだけど、それでも彼から少しでもそんな風に思われていたのだと思うと恥ずかしくて、自己嫌悪だった。


私は、例え肉親であっても、困ることをされたら困るし、縁が切れる時は切れるものだと思う。

それは、育ててくれた恩という鎖で縛れるものではないと思う。

もちろん私だってこれを鎖などと思わず、絆と思い続けたい。

でもそんな考えが脳裏によぎるくらいには、両親に困らせられることが度々あるこれまでだったと思うから。

血縁は絶対ではない。

だから【親しき仲にも礼儀あり】ということを、口先だけでなく体現し続けなきゃいけないのだと思う。


薄情だろうか。贅沢な悩みだろうか。

暴力がある等の大義名分が揃わない限り、子供は親を受け入れ続けなければならないのだろうか。

私もいつか子供を持てば、考えが変わるのだろうか。

今の私の考えも感情も、間違っているのだろうか。


うちの親はきっと、自分らが残した様々な負積については何の責任も払わずに居なくなるんだろうな・・・と思う。

姉と私が強く糾弾すれば、何らかのアクションを起こしてくれるとは思うけど、なかなか残酷に思えてそんなことをする気が起きない。

でも、上手く吹っ切ることもまだできない。


本当なら、心から親が大好き!

いつまでも元気でいてほしい!

実家が大切!

そんな風に言えればいいなと思うよ。

きっと一生無理だろうなあ、と思って少し泣いた。


深夜に考えることは、いつも以上に自信がなく自己嫌悪に満ちている。

考えてもしょうがないので眠ることにします。

おやすみ!


(上司からもらったお菓子のパッケージが激可愛い)
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