同僚の結婚式に行ったお話を前回の記事で少ししました。
最近は、規模が大きな結婚式でも仕事関係の人を招くということは減ってきているのかなと勝手に思っていたりするのですが、今回私も初めて同僚の立場で参列しました。
必要以上にはしゃいだ演出もなく全体的に上品でしたし、一緒に参列した同僚たちと同じ円卓で食事も美味しかったのに、実のところなんだか妙に気疲れしてしまいました。
前回の記事を書いた時には確かに楽しみな気持ちはあったし、それ自体は嘘ではなかったのですが・・・もともと結婚式自体得意ではないので、努めてそう思おうとしているところがあるのは否めません。
披露宴のみの参加だったので、いつも友達の結婚式に行く時のように挙式→披露宴→二次会というフルコースに比べれば拘束時間も短く、それほど負担ではなかったはずなのに何故なんだろう。
同僚も同じ気持ちだったようで、「なんだか疲れちゃったねー」と声を揃えて言っていました。
同じ卓に来るはずだった上司のうち一人がやむを得ない事情で急遽不参加となってしまったため、挨拶のため招かれていた社長(!)と私たちが終始話さねばならない状況だったというのもあるかもしれないなー(というかそのせいかも)。
あとは、新婦(同僚)と自分との関係性もひとつの要因かなと思います。
元同部署にいたメンバーで集まって時々ご飯に行く程度で個人的な付き合いは全く無い人だったので、親密度は今ひとつ欠けていました。
あとそもそも私は彼女のことが少し苦手で・・・奔放で大胆な、自分とは真逆なタイプで、それなのに他人に対しては少し厳しめなところがあるのが何だかなあと思っていたので。
て、私も苦手な人結構いて大概だよなあと自己ツッコミしたくなりますが。
他にも一緒に食事に行く元同部署メンバーがいたのに一部の人しか招かないというのもどうなんだろうと個人的には思います(だって、あと2席くらい用意すれば済む話だったのに)。
どこから話が洩れるかわからないし、呼ばれた人・呼ばれてない人の違いがあると、それなりに気まずい思いはすると思うのですが。
招いた人に対しても余計な口外はしないように気遣わせている、もっと言えば、暗に強いているようなものだと思うんだけど、そういうことには無頓着なんだろうなあ。
そもそも何故よく食事に行くメンバーの中から<同僚1><同僚2><私>の3名が選抜されたかと言うと、単純に「ほぼ同期だったから」という理由に尽きると思う。
その中でも<同僚1>は現在も新婦と同じ係で仕事をしているので一番に候補に挙がるだろうし、<同僚2>も近辺で関わりの深い仕事をしているので、残りの私は多分「ついで」くらいの気持ちで声がかかったのかなと。
それはそれで別に良かったのですけど、主催者との親密性が浅い結婚式に参列すると置いてけぼり感が普段よりも幾分強いと言いますか・・・こういう気持ちになるんだなあと少しばかり勉強になりました。
社会勉強でご祝儀3万円って、なかなか高いと思うけどね・・(汗)
※以下、本音です。閲覧注意!
あと改めて実感したのは、今回に限らず私は結婚式そのものが好きじゃないんだなと思いました。
挙式も人前式や形だけ教会式に則っているような形骸化したものはどうしても好きになれないし(商売の臭いを感じる)、特に披露宴が好きではないんだなとしみじみ思った。
私が初めてまともに参列したのは10歳年上の従姉妹の結婚式だったのですが、ハリボテ感のある結婚式場での人前式で、新郎新婦の思い出ムービーや特技を披露する余興等を見て、<結婚式ってこんな感じなんだ・・なんか文化祭みたい・・>と辛辣なことを思った記憶があります。
今思えば、無意識に抱いていた結婚式の神聖なイメージが儚く崩れ去った瞬間でした。
特に宗教的な雰囲気を排除したい場合にこういう会場が好まれると聞いたことがありますが、結婚式が宗教的でなくて一体何なのだろうかと心から疑問です。
ちなみに個人的にハリボテ感がすごいと思ったのはア○○○ルセルというところ。
わりと人気がある式場のようだけど・・・。
そして披露宴の何が苦手って、内輪ネタで盛り上がってついて行けない人を置いてけぼりにするようなあの感じ。
究極を言うと、新郎新婦しかわからないようなネタもあるし(これは二次会もそうですね。いやいや知らねーよ・・と思うようなネタがビンゴの問題になってたりする)、自分達の写真をずらっと並べて作る自己紹介兼思い出ムービーとかまさに文化祭感満載ではないですか?
初めてあれを見た時、結婚式ってもっと大切な儀式だと思っていたのに、なんだかすごく軽薄な感じがしたんです。
それを自分達で作って式に招いたあらゆる関係性の人たちに赤裸々に見せつけるセルフプロデュース感がすっごいサムいと思ってしまったんです。
絶対口外しないからわからないけど、こういう意見は批判されるものなんでしょうか。
私は基本的に冠婚葬祭は大切なものだと思うし、だからこそ招かれれば全て参列してきました。
でも、結婚式ってこんな感じでいいんだ・・・という最初の嫌な印象がいつまでも抜けないので、毎回ご祝儀3万円包みながら、<時々のことだから参列し続けているけど、これ以上頻度が上がったら堪らないな・・・>と思ってしまう。
お金のことだってやっぱり切実な問題ですよね。
こんな感じで、その場にいる時は楽しい瞬間もあるし何とか一緒に盛り上がれるのですけど、後で振り返った時にほとんどいつも心根が冷め切った自分がいることを再確認します。
どの結婚式も主催者がゲストを招いて御披露目・おもてなしをするという体裁だけれど、結局は人生に一度の晴れ舞台で自分が主役になってお祝いされたいという気持ちが強い人の方が多いのかも。
それに対して世間も「結婚式は女の子の夢だからね~」と寛容なスタンスだけれど、私にはイマイチ理解できない。
ああいう思い出ムービーは2人で見ていれば良いと思います。
10代の頃からこの感覚なので、嫉み妬みではないと思うし、こういう感覚の人は一定数いると思うんですよね。
特に今回の結婚式は同僚という少し離れた立場の人だったからか、余計に虚無感を感じてしまって、それもあって無性に疲れてしまったのかもと人知れず思うのでした。
だから本音としては、身内やよっぽど親しい友達以外の場合は式に参列するのではなく、例えささやかであっても普通にご祝儀かプレゼントを渡す形の方が心からお祝いできるなあ、と。
結局のところ昨今の大規模な結婚式って、無邪気に自分の晴れ舞台を楽しめて、他人に負担をかけてもわりかし平気な精神力の持ち主じゃないとできないものだと思うのですよ。