長年の疑問が腑に落ちた件

先日、不意に流れてきた以下のツイートを見て「ああなるほどそういうことだったのか」と思った話。


私にはコロナが流行ってからずっと疑問に思っていたことがあった。

それは、世の中がいくら混乱していても「他人を否定するばっかりじゃなくて今は各自ができることをしよう」とか「政治家も一生懸命やってるんだから叩くのは辞めろ」とか言う人たちが結構いることについて。

綺麗事だと感じる、というのとも違うし、なんだろうこのモヤッと感・・・と思っていたんだけど、このツイートを見てやっと腑に落ちました。


こういうことを言う人たちは、大変申し訳ないけど、やはり「冷淡」な部分があるのだろうと私も思う。

その言葉が一番しっくりくる。

世の中がこれだけ混乱していて、多方面に影響が出て追い詰められている人がたくさんいるのに、そういう所に目を向けない。

「皆文句ばっか言ってないで協力しようよ」という言葉は一見優しいものだけど、突き詰めたところにある本音は「自分は困ってないから煩わしいことや暗いことは考えたくない」ってことだよね。

私はそういう人たちを目の当たりにすると、怒りよりも虚しさが勝って何だか哀しくなる。


ちなみに私が彼等の質が悪いなあと思うところは、全くもって悪意がないところ。

たぶん本人達は、あくまで自分達は前向きで、穏やかに生きたいと願っているだけの善良な人間だと思ってる。

そうじゃなかったとハッとするのは、黙っていても運んでくれるレールの上から自分が弾きだされた時だけなのではないか・・・。


もちろん、皆が当事者になる必要はない。それはわかってる。

しかし「そうでない人」の配慮の無さは、想像では補えないんだろうか。

自分が当事者にならなければ、皆わからないんだろうか。

私も気付いていないだけで、そういう冷淡な態度を取っていることがあるだろうか。

そんなことを考える。




戦争の話とか、残酷な現実から目を逸らしたがる人も沢山いるけど、私にはそれもよくわかりません。

実際に起きたことなのに、何故知ろうとしないの? 私には関係ないって思うの?

過去の人たちがしたことは脈々と私たちに繋がっていて、その繋がりの先に自分も存在しているのだと思ったら、私は世の中の全てのこと、特に日本で起きたことや日本人が体験したことについて「知らなくてもいいや」とは思わない。

私は歴史ってそういう過去の出来事を知って今を生きることに活かすために学ぶのだと思っていました。

っていうかそういうものだと確信してる。少なくともテスト勉強のためだけではないわ。



そう言えば、子供の頃読んだ「はなはなみんみ物語」という本に、これと全く同じことが書いてあったなあ。

abomi344.hatenablog.com

はなはなみんみたちは、「戦争をしたのは昔の人たちで、ボクらがやったことではないから責められても困る」と一度は反発します。 しかし後に「戦争をしたのは昔の人でも、ボクらが小人であるかぎり、過去の小人がしたことはボクらに責任がある」 「こうしていつまでも、昔あった出来事に傷つき、哀しんでいる人がいるのだから」という結論に至ります。

【はなはなみんみ物語】子供の頃大好きだった本 - 好きなことを好きなだけ


しかしながら思った以上に皆、自分の身の回りの出来事にしか興味が無いんですよね。

私にもきっとそういうところがあると思うけど、それでもこういうことを考える余地を少しでも持っているのは、改めて読書体験が大きく影響していると思う。

度々言うことだけど、やっぱり本は読んでおいた方がいいよ・・・。

実用書だけでなく、純文学とかファンタジーも意外と今を生きるのに役に立つからさ・・・。

あとは映画とかも結構役に立ちますね。


ちなみに私は残酷な描写が得意とか、そういう話ではないです。

普通に怖い内容のものを見ると気分悪くなったり哀しくなったりして落ち込みます。

いつも執拗に長い感想を書いているのでわかってもらえるかと思いますが、読了(視聴)後はしばらくそのことについて考え続けてしまうところがあるので、敢えて文字にして書き出してスッキリしようとしているところがあるかもしれない。

そう考えると、文字化するのも結構効果的かもしれないですね(私の感想文は自分でも気持ち悪いなと思うことあるけど)。



ともあれ、今自分が生きている中で手を伸ばして触れられる範囲内のことを大切にするのはとても尊いことだと思うけど、それをした上で、世の中の出来事に対して問題意識を持ち、何らかの意見を持っておくことは「同時に可能」だし必要なことだと私は思うのです。

もちろんそれが出来るのは、自分の社会生活がある程度安定しているからこそだと思うけど(自分が生きることに必死な人はそんな余裕は無いでしょうから)、安定しているのに世の中の問題事を無視をするのは、他者に対して冷淡だからで、それは見方によっては傲慢な態度でもあるんじゃないか・・・とか思ったりもする。あくまで私の意見ですが。


知ることも、考えることも、何も無駄なことなんてない。

私たちに等しく責任があることについて知り、考え、意見を持つことを、もっと当たり前に子供時代から学べるようになればいいな。

そしてそれを補い得る方法のひとつが、繰り返しになるけれど、読書体験なのではないか。


あと何か他にも良い方法があったら教えてください。以上です。