前々回の記事の続きのような感じです。
先日用事があって実家に少し帰っていました。
今よりもコロナが流行っていた時期は全然帰っていなかったので、飼い猫に忘れられたのかものすごく警戒されてしまった。悲しい。
実家に帰ると母とはよく色んな話をする方で、最近は生き生きとパート生活を送っているようなので良かったなと思います。
その時にふと話にあがったのは、同じ地元の旧友のこと(友達②の方)。
母親同士も仲が良いので時々彼女のことを話すのですが、最近どうしてるの?と尋ねられたので、上の記事で聞いたことをさっくり話しました。
母は、旧友はなんでそんな夫を選んじゃったのかなあとか、旧友のお母さんは彼女のことを大切に育てていたと思うんだけど、とか言っていました。
旧友は、昔から何故か大変な男の人に惹かれがちで、過去の彼氏には借金・ギャンブル・不倫・無職をコンプリートした人もいました(しかも旧友は何故かその人の借金を代わりに返して別れた)。
その次に選んだのが精神的な病気を抱えたモラハラ気質な男性でした。
私自身も、一見まともに思える彼女が、どうしてこういう男性とばかり付き合ってしまうんだろう? と以前から思っていました。
彼女は、裕福な家庭に生まれて両親にも大切にされ、何不自由なく育った人だと思うし、彼女自身も昔からとても優秀で、名のある大学を卒業して安定した良職にも就いているのに。
でも、何でだろう・・・と思う反面、彼女と話していて過去に私が考えたことがあったのは、もしかしたら彼女は、衣食住に加えて勉強する環境、進学先や就職先へのアドバイス等、逆に親から色んな情報をくまなく与えられすぎてしまったのかなということでした。
と言うのも、昔から彼女と話していても、彼女自身から何らかの明確な意思や信念があるような発言を聞いたことがなかったからです。
だからなのか、就職してしばらくした頃に「こんな退屈で冗長な毎日がずっと続くなんて嫌だ」というようなことを言われた記憶があります。
良い大学を卒業することも、良い就職先に内定をもらうこともすでに果たしてしまった彼女には、先にはもう何のゴールもなかったのかもしれません(後に結婚と子供という新たなゴールを見つけますが)。
言い方が悪いですが、彼女は親にお膳立てしてもらった事や、いくつかの正解に続く道の中から一つを選び、努力をすれば良いだけなら自分の能力を活かして最良の結果を出せるけど、そうじゃない(正解のない)課題に直面した時にはとても弱い人だったのかもしれないと思いました。
何と言えば良いのか、そういう人は総じて「この選択は自分にとって良いものかどうか?」ということを、客観的に判断する能力が乏しいように思えるんです。
普通は、感情と理性があって、感情ではAを選びたいけど理性はBを選んだ方が後々良いはずだ、とか頭の中で考えたりしますよね。
でもそれが、彼女のような人の場合は明確な正解が見えている時しかできない。
人間関係の正解は見えづらいし難しいものだから、感情に流されて誤った選択をしがちなのかと。
その影響が顕著に表れたのが、結婚相手を選ぶ時だったように私には思えてならないのです。
現夫のような、育児も家事も手伝わず、精神的な攻撃をしてくるだけの男性を伴侶として選んでしまった結果、彼女は今も子供を連れて実家に入りびたりになっているそうです。
きっと初めての育児は想像を絶する大変さだろうから、甘えさせてくれる親なら甘えたいと思う気持ちもわからなくはないけれど。
モラハラ夫は庇う余地もありませんが、場合によっては妻が必要以上に実家にべったりだと父親も肩身が狭くなるだろうし、妻子と接する機会も減って気持ちが離れて自主性がなくなっても仕方なくない?
世間はマザコン男に厳しいけど、親に頼り切ることを体よく正当化するマザコン女性もかなり質が悪いと感じます。
彼女等は、本気で自分は何もおかしくないと思ってるので。
私の感覚だと、いい歳して何かと親に頼るのは恥ずかしいことだし、たぶんうちの母親にもあまり頼り過ぎたら拒絶されます(笑)
旧友のお母さんは過去に大きな病気をしているので、身体も強くないのは彼女もよくわかっているはずなのに、何故そんなに甘えられるのか私には理解できません。
だって究極、親って必ず先に死んでいくわけで、いつまでも傍にいて助けてくれるわけじゃない。
だったら、自分よりも先に死んでいく親は、すでに子育てを終えて自分の役目は果たしているのだから、孫とは負担にならない頻度で会うに留めて、後は良い思いだけをして楽しく暮らしていて欲しいと私は思う。
旧友以外にも、年上の従姉妹が母親に育児を頼りっぱなしで完全に孫疲れさせているのを見てきているので余計にそう感じるのかもしれません。
まあ、他人の家庭に口出しはすべきじゃないと思うし、他所では絶対に言わないですが、ここでちょろっと本音を吐き出します。
そういうわけで、私はもう親には特にしてほしいことはないし、何も期待していません。
良識の範囲で頼られるのは良いけど頼りたいとは思わないし、お互いに適度な距離をとって仲良く暮らしていきたい。それが一番平和だと思う。
すべて、子供を産んでない人にはわからないと言われるかもしれないですが、そういう風になる恐れもあることを考えてリスクヘッジできるのは自分だけだから。
結婚相手も、子供を産むことも、女性はやはりよくよく考えるべきだと思います。