50cm3000gの重み

先日両親学級というものに行ってきました。

通常は妊娠中の母親や夫婦に向けて、自治体や産院等が子供を迎えるための事前講座のようなものを設けているのですが、コロナ禍なので次々と中止→オンライン化しています。

しかしそんな中でも私が住む自治体は、敢えて感染対策を徹底した上で対面実施を決行してくれたようです。

実際、立ち会い出産も入院中の面会もNGで入退院の送り迎えのみ(それも1名だけ)可という対応をする産院が多いのでとても助かりました。

妊婦健診への付き添いも不可なので、夫にとってはこの講座が唯一産まれてくる前に子供のことについて触れられる機会になったことは大きかったです。

テキストやオンラインで予習はできるけど、やっぱり助産師さんに直接話を聞けるのはこういう時だけなので。


妊婦体験は感染対策上の問題で端折られていましたが、おむつ替えの実施訓練と沐浴のデモンストレーションは見られました。

正直、どっちも最初は苦戦しそうです。

私がさり気なく驚いたのは、実施訓練には実際の赤ちゃんの平均身長/体重(50cm/3000g)の人形を使ったのですが、大きさに対して重みがズシッと感じられたこと。

持てないことは決してないけど、うわ、中身詰まってる・・・・重い・・・・と思いました。

これが、本物は柔らかくて温かくて、命の宿っている人間だと思ったら、楽しみではありつつ「絶対に死なせられない」と思って少し怖くなりました。


帰り道で私が「大きさに対して思ったよりも重かったね」と言ったら、夫は「ほんと? 俺は軽いと思った」と言っていました。

単純に力の差があるのはもちろんだけど(夫は無意識馬鹿力)、人形だったからそう思うだけで、きっと命だと実感したら彼もまた違った重みを感じるのではないかと思いました。


正直言うと、私は自分がお腹の中で育てているくせに、この中に入ってるのは「人間なんだ」「命なんだ」ってあまり実感としてわからないです。

動いているから生きているっていうのはわかるけど、たぶん対面するまでは「あっ人間だ!」ってちゃんと思わないと思う。

よく、妊娠してすぐ心拍確認して、エコーで小さな心臓がピコピコ動いているのを見て感動して涙が出た・・・というエピソードを聞くのですが、私は「ほお、これが心臓か」と思うだけで特に「これが命である」という実感は沸かなかった。

そういう人も実は結構多いんじゃないかな。

もちろん、心拍確認が出来なかったとか、確認後に心臓が止まってしまった・・というケースも沢山聞いたので、心臓が動いていることはすごいことです。(私もある程度安定するまではめちゃめちゃ怖れてました)

流産率の高さも、妊娠してからハッキリ知ったことで、世の中の多くの女性達はこの恐怖感に耐えているのか・・・と愕然としました。


とは言えやはり、別に全母親が妊娠期間を経て徐々に母親になるわけではなく、父親と同じでやっぱり急に母親になる(ならざるを得ない)部分も大きいと思う。

そりゃ目の前に世話しないとたちまち死んじゃう命があったら、できない、怖い、とか言ってらんないからとにかく取り組むしかないもんなあ。

ともあれ両親学級、夫がすごく真剣に取り組んでいたので感心でした。やる気はあるようです。(偉そう)




私のような立場に限らず、全国的にセンシティブでショッキングな事件が千葉県でありました。

このご時世で考えられる最悪のケースが起きてしまったのだと思いますが、想像するだけで恐ろしくて、どれだけ母親と赤ちゃんは苦しんだだろうかと思いました。

医療現場の人達も物凄く悔しかっただろうと思います。

こうなるまで何の対策もしていなかったばかりか病床数を減らしていた現政権は本当に国民を救う気がないんだなとよくわかりました。

病床さえ確保できていれば助かるはずだった新生児が亡くなるって、もはや先進国とは呼べないレベルだと思います。

それでもやっぱり国民全体と医療現場にとっては大事件だったから、その後すぐにコロナ患者の妊産婦の病床確保や、ワクチン優先接種の動きがあったのだろうな。


当初は妊娠12週まで打つなとか、自己責任(数年後にどう影響するか実例がない)と言われていたワクチンを、今更打て打てと言われても正直言えば打ちたくないです。

でも、今は専門家集団も感染するデメリットと予防のメリットを比較して「どの週数でも打つべし」と言っているので、出産まで残すところ3カ月切ってるけど打つ方向になると思います。

本当なら、万が一罹ってしまっても絶対に病院に入れる環境を確保してもらえるのが良いと思うけど、NICUってそんなに多くないんだものね・・・。


考えすぎると色々と怖い世の中ですが、私は産休まではほぼ毎日出勤するので、まあ何とかやり過ごしていきたいと思います。